システム商材。「蓄熱式床暖房」のご説明。



○温水 ○冷水

インバータ制御のコンプレッサーで冬は空気から取り出した
で23℃〜50℃のお湯を作り、夏は空気で冷却して5℃〜22℃の冷水を作り出します。循環ポンプ・熱交換器を内蔵した最新鋭・高効率ヒートポンプを熱源として使用します。
○仕組

仕組は上図のように埋設された耐久性に優れた架橋ポリエチレン管に、季節に応じて温水」「冷水」を流します。「蓄熱式床暖房」と「蓄冷式床暖房」がシステムを共有し、効率のよい運転をおこないます。
機械本体が持つ制御機能をフル活用し、屋内・配管側ではセンサー等、故障の原因となる制御機器を一切排除しました。そのため屋内側での故障はありません。極力シンプル化に努めたタフなシステムとなっています。
○操作

操作は簡単。リモコンで温度と運転時間を指定し、毎日自動で運転を繰り返します。蓄熱式の運転は温度管理というより時間管理です。寒波襲来時などは蓄熱運転時間を延長して対処します。予報があったら前の日に「予約2」のボタンをオン。それだけです。
※建物の断熱性能によっては延長運転不要です。
○維持費

暖房費
…深夜の安い電力を利用できます。3,700円/月。維持費はガス・石油熱源に比べ、格段の低コスト。普通電力(従量電灯料金)利用でも安くなります。10,300円/月。
冷房費…深夜電力利用2,120円/月。除湿用エアコン弱運転27℃設定3,000円/月。計5,120円(1F全館冷房)。普通電力利用・計
○快適性

蓄熱式床暖房(床冷房)は空気を暖めるのではなく、遠赤外線効果による暖冷房です。この「遠赤外線効果」は、熱(冷熱)を帯びた物と物との相互の熱量の関係(差)により、熱が移動する性質を利用したものです。そのため室内の空気には直接の影響を与えません。空気はきわめて希薄なため、赤外線を受け止めることができません。
断熱に留意した建物では、蓄熱層(蓄冷層)以外の壁や天井にも蓄熱や蓄冷が生じます。このため人の体温は四方から来る遠赤外線により、ほど良く暖められたり冷まされたりします。
人体もまた自分で熱を作り出していますが、その熱放出を抑えると暖かく、促進してやれば涼しく感じます。この体温の放出速度を遅くしたり早くしたりすることが、蓄熱式特有の方法で、独特の暖冷房効果となっています。これが床暖冷房の快適さの秘密です。
「暑い」「寒い」は習慣的にどうしても周囲の空気温度を目安として判断しています。そのために寒暖計もあります。
その身に付いた習慣のため、蓄熱式床暖冷房の「効き目」は微妙です。寒くはなくても寒暖計の温度を見て「寒い」と訴えるお客様が時折あります。なのにお客様はTシャツ一枚で過ごしていた、ということが実際に何度もあります。
蓄熱式でも実際に室温をどんどん上昇(下降)させることは簡単にできます。それにブレーキをかけるのは、「維持費」と実際の「快適性」の問題です。この「心地良さ」は、体験しなければ分かりません。ここが歯痒いところです。
居室も廊下もトイレも洗面所も家中が均質な温度であること、というのは、その快適さにおいて想像できるでしょうか。「暑さ」「寒さ」を家の中でだけは忘れてしまう、そういう自然な温度環境ができあがります。ぜひお試しください。
○手入れ

循環水(不凍液)は交換不要。従来品は三年に一度の交換が必要でしたが、ヒートコアはロングライフ不凍液仕様です。さらに架橋ポリエチレン管は腐食がないため、循環水はそもそも汚れません。循環水は自然蒸発で減り、不凍液濃度は高くなりますので、3〜5年に一度、水道水をヤカンで補給します。水の補充時は、リモコンに「EL」のマークが表示されます。下の写真のように、水の補給は簡単です。



※循環水が汚れがちなのは従来の金属パイプ仕様のシステムの場合です。この場合は防錆性能を含め、不凍液は定期的にリフレッシュする必要があります。配管洗浄もおこなってください。
○華氏

「空気温度0℃」これでどうして熱が取り出せるのか。ヒートポンプとはなにものだ、と思う方は、皮肉ではなく科学的態度の持ち主です。疑えばこそ真相にたどり着けます。
この「セ氏温度」による寒暖の判断は習慣になっており、あまり疑えないものです。これが疑えれば、やはり大したものです。
「空気は希薄」と「快適性」の項で書きました。希薄ゆえに赤外線もほぼ素通りします。曇った日の夜は放射冷却が起こりにくく、「生暖かい」という体験もまた、だれでも自然に身についています。水蒸気(雲)を多量に含んだ空気は、その色からして希薄とはいえません。それで赤外線は素通りできず、地熱の放出は遮られ、水蒸気はその赤外線を受け止めて暖まります。空は広い分、その熱量は恐ろしいほどのものになっているはずです。それで温度を測ってみたら20℃だった、という場合、もはや問題は消えてしまいます。いつもより生暖かいが、暑くはない、といった実際的な判断が真相の追究を止めてしまいます。それで問題もありません。「実際的な判断」はたいてい優先順位が高いといえます。これはエンジニアリングでも重要なファクターであり、とても大事です。理には適っているようだが暖まらない暖
房機に、だれが目を向けるでしょうか。
ところで、水が凍りだす温度0℃もまた、実際主義のフランス人が考え出したもので、日常の寒暖を見極めるのに便利な指標です。実際的です。それで普及したといえます。
ヒートポンプでは、この寒暖を知るのに便利で実際的な0℃の空気を、さらに無理やり圧縮し、そこに含まれる希薄なエネルギーをトコトン搾り出す、そういう仕組みです。
コンプレッサーがこれをおこないますが、この装置はエアコン開発・改良の歴史があり、現在ではかなり高度な性能を持つに至っています。ロータリー・エンジン的な精度です。決して建築設備世界の新参者というわけではありません。日本の技術で磨かれています。頼もしい機械です。エネルギー的にも「希薄」に見える低温度の空気とはいえ、希薄は「無」ではなく、なお酸素や窒素といった分子を含んでいるからには、それを搾り上げて熱
量として取り出すことは可能、という技術がヒートポンプです。
「華氏0度」は物理上の0度です。あらゆる分子エネルギーが運動を止めるといわれています。実際はそれでもまだ少し、分子はジタバタするようですが。この温度をセ氏でいうと、−273.15℃となります。凍るどころの話ではありません。この世のすべてが停止する温度です。0(ゼロ)K(ケルビン)とも表示されます。そのため、0℃以下になっても空気中から熱は取り出せるわけです。
ただし、「熱効率」の問題があります。−10℃以下になると、熱は取り出せても効率が落ち、実際的な利用には適さなくなります。暖房でのヒートポンプの実際的な利用は−5℃程度が限界で、気温がこれ以下になる地域では別途ヒーターを組み込んだタイプが必要となります

これらの性質から振り返りますと、ならば関東以西の太平洋沿岸部はヒートポンプに限る、と言えるようになります。気温がほとんど0℃を下回らない地域や、あるいはもっと暖かい地域では、実際的なヒートポンプに頼らないことには、端的に「損する」と言い切れます。気温が5℃程度あると、ヒートポンプは俄然元気になり、お湯を作る運転の立ち上がりがとても早くなります。蓄熱式では、運転時間も短くなり、維持費は当然さらに下がります。
この地域ではエコキュートともに、別途
房・冷房用ヒートポンプの採用は「とてもお得」です。ぜひお勧めします。

<機器仕様詳細>

摘        要 ヒートポンプ式冷温水熱源機
電 源 単相200V  50/60Hz
循環水 冷 水 / 温 水
出 力(kW) 冷水3.8 / 温水6.3
循環水平均温度 冷水15.0(往き) / 温水25.0(戻り)
消費電力(W) 冷水1,130 / 温水1,865
運転電流(A) 冷水5.7 / 温水9.4
エネルギー消費効率(COP) 冷水3.36 / 温水3.38
騒 音(dB) 45 / 49
蓄熱暖房(冷房)可能面積(断熱建物) 65u(66u以上は2台設置で130uまで)
※寒冷地では別仕様で対応。マイナス25℃まで
ポンプ 標準出力/35W    標準水量/6L/min
循環水(L) 配管内平均保有水量300L / 本体タンク2.4L
配管接続口径 往き・戻り R3/4(20A)
配管延長(メイン管)・高低差 延長10m・高低差4mまで
総質量(kg) 43
外径寸法(高さ×巾×奥行)(mm) 550×780×400(背後側給水タンク含む)