1.使い勝手
エコキュートの使い勝手や機能は、ガス給湯風呂釜の機能をモデルとして開発されているため、基本的にはほぼ同じだといえます。
ただし、エコキュートはマイコン制御で基本的な機能に対してマニュアル(手動)運転をしようとすると、いささか面倒に感じられるかも知れません。
エコキュートは夜の23:00にその日のお湯の残量(熱量の残量)を演算し、不足分を補うための運転時間を算出しています。このため、夜23:00以降に風呂やシャワーなどを使用すると、残量計算が狂ってしまいます。この誤差をマイコンは計算できません。これはある意味で致命的で、ライフスタイル・サイクルの多様化を考慮していないといえます。
特に都市部では深夜に風呂を使うのは当たり前になっており、これでは初めからマイコンのプログラムは機械的なバカさ加減を露呈しているといえます。東電やメーカーなどが言うほど「賢く」ありません。
プログラムはプログラマーへの依頼者の意図を反映します。いささか「手前味噌」といえます。ライフスタイルごとの消費者の生活の自由を制限し、電力会社が使い勝手をあらかじめコントロールしています。「だれでも夜の11:00前には入浴を済ませておけ」と、このプログラムは主張しています。
※この機能の改善は難しいか?
例えば、お湯の残量チェックと必要な運転時間を、深夜に二度おこなうようにプログラムすれば、問題は解決されます。翌日になって朝から「お湯が足りない」というクレームは多々発生していますが、現在のところ東京電力などは修正していません。
推測するには、この現行のプログラムには別の意図があるようです。夜の23:00に残量チェックをして翌日必要な湯量確保の運転時間を算出し、仮にその答えが「4時間運転」とでると、その運転を朝7:00から逆算してAM3:00開始するようになっています。これは発電の効率上、すべてのエコキュートなど「深夜蓄熱機器」による電力消費時間帯をピークとして合わせたい、ということのようです。
同時に、寒冷地での使用を考慮した場合、非寒冷地より必要運転時間が長くなることから、時間帯別料金で最も安い時間帯である23:00くらいから運転しないと翌日分が間に合わない可能性があるため、これをチェック時間にした、と推測できます。
しかしこれも運転設定のプログラムとして初めに、寒冷地・準寒冷地・非寒冷地を選択できるようにしておけば回避できるはずです。
このあたりが今後の要望、改善点となります。
もしもこの電力会社の「事情」の推測が単なる憶測であるとしたら、これはもっと単純なミスということになります。即刻修正を望みたいところ。
(実はモアにもエコキュートに関わるこうしたクレームがきて、マイッテいます。現状、こうした湯量不足の事態には、毎日の「手動運転」が欠かせないようです。それで、使用者は毎朝、マイコンに代わって湯量チェックを行い、運転時間を訂正しているワケです。販売者としても、「スミマセン」というしかないのです。これは早急に何とかして欲しいですね) |
2.機能性
ガス給湯付風呂釜の機能は、「浴槽自動お湯張り・沸き上げ」「浴槽追焚」「シャワーなどの給湯」が基本機能として付いています。
エコキュートの機能も同様です。
決定的な違いはやはり、ガス給湯器はお湯が必要なだけ作れますが、エコキュートには限りがあり、使い方によっては予想より早くお湯が足りなくなってしまう事態がありうる、ということです。
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3.設置スペース
ガス機器のコンパクトさが圧倒的に勝ります。特に東京・23区内では土地事情が悪く、望んでもスペースの点でエコキュートの設置はムリ、という現場が多々あります。 |
4.安全性
いわば縄文・弥生の時代から、火を使いこなすことは生活技術の基本として、火災予防への怠りない配慮を含め、だれでも習得すべき必須のアイテムであり身に付けるべき知恵でありました。煙(排気)を屋外に出す、換気をする、生活の場はいつでも新鮮空気を流通させておく、などの知恵は「理科」を勉強しなくても身に付いていました。
が、もはや「焚き火」の経験がない子供達が大きくなり、火を扱い慣れた親から離れ、学生など独居生活を都市で送るケースは当たり前のご時勢。その中で事故も起こっています。この場合は屋内設置の器具で、火災よりもむしろCO中毒が問題となっています。実名で報道されたのは製造会社のパロマ・リンナイ、それを販売した東京ガスなどですが、これもまたお湯を多用するライフスタイル、「燃焼と換気」への配慮のなさ(経験のなさ)、建物の気密性能向上など、複数の要因が重なって生じた事故といえます。
ここではその是非より、「便利さ」も重要だが「安全性」の観点からはもはや、縄文時代からの生活習慣をカットしたほうが得策、と思えてきます。最近のガス大型消費機器(風呂釜など)は屋外設置が主流で、こうした屋内での中毒事故はなくなりました。機械的な性能、故障率も、エコキュートよりはるかに安定性を持っており、ガス機器は完成の域に達している、と思われます。精巧、安定、便利、ほぼそう言い切れると思います。ここ何年かのうちにガス機器の故障率はかなり低下しています。
ただしやはり火元ですので、手放しで喜んでもいられません。関東大震災での被害の多くは火災によったそうですが、高カロリーの燃焼機器が建物に付帯してある、というのは、安全装置への信頼度は高いのに、技術的にというよりイメージ的に怖い、要注意の感が否めないのは、やはり火の取り扱い方への習慣を伝統的に持っている人間にはごく自然のことです。
一方のエコキュートは燃焼機器ではないため、そうした心配は無用です。ただしAC200Vという強い電気が流れていますから、老朽化に伴う漏電など、やはり注意は必要です。 |
<屋外設置タイプのガス機器安全装置類>
※メーカーにより呼称が違います
○浴槽空焚き防止装置(水量センサー・流水スイッチ・水位電極方式)
○給湯・暖房空焚き安全装置(バイメタルスイッチ)
○ファン回転検出装置(回転検出方式)
○立ち消え安全装置(フレームロッド方式)
○過圧防止安全装置(スプリング方式)
○凍結予防装置(電気ヒーター・ポンプ運転による)
○過熱防止装置(コードヒューズ方式)
○誘導雷保護装置(サージアブソーバー)
○過電流防止装置(ガラス管ヒューズ)
○漏電安全装置(漏電リレー)
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